お役立ちコラム

クレジットカードで借金地獄

 

ここでは、クレジットカードの利用が原因で自己破産をすることになった事例を見ながら、クレジットカードと借金についてみていきましょう。

 


 

ケース1

Aさん 30代

債権者数 5 社 債務総額 約200万円

 

高額エステ80万円を申込み、毎月3万円ずつ支払っていくことになりました。

実家暮らしで家賃や食費への出費がなく、派遣会社での給料が10万円程ありましたので、容易に返済していけると考えていました。

 

最初のうちは順調に返済していましたが、勤めていた派遣会社の事情により、仕事がなくなってしまいました。貯金を切り崩しながらなんとか返済を続けていましたが、悪いことというのは重なるもので、親が倒れ、医療費が必要となりました。貯金もなくなってしまい、カードの支払いのために、他の業者から借金をするようになりました。新しい仕事は見つかったものの、雪だるま式に膨れ上がった借金は、総額は200万円に至るまでになりました。手取り15万円ほどの給料では、利息の支払いもままならないような状況でした。

 

その後、司法書士に相談を行い、自己破産をすることとなりました。もう二度とこのようなことにならないように、肝に銘じた次第です。

 


 

ケース2

Bさん 50代

債権者数 10 社 債務総額 約540万円

 

買い物が大好きで、仕事でのストレス発散に、よく買い物に行きます。

手元に現金がなくても、クレジットカードがあれば買い物ができるので、手軽に利用していました。新しくお得なカードがでてきたり、よく行くお店の店員さんに勧められたりすると、新しいカードを作り、気が付けば手元に10枚のカードがありました。カードのポイントを貯めるのも楽しくて、ポイント2倍デーなどには、余計な買い物までしてしまっていました。

 

しかし、その手軽さから物欲が抑えられなくなっていき、欲しいと思ったものはなんでもカードで買ってしまうようになってしまいました。1枚のクレジットカードを限度額いっぱい使用してしまっても、また別のカードで買い物していました。

 

今思えばもっと早くに気がつくべきだったと思うのですが、お金を使っているという実感が湧かず、明細をきちんと見て引き落としがされているかどうか確認することもしていませんでした。そして、クレジットカード地獄に陥ってしまいました。

家族に借金を抱えていることを言えるわけもなく、10枚ものカード、総額で借金を抱え、終わらない返済に苦しむ日々が続きました。

 

自己破産をした後は、買い物をするときは、堅実に、現金で行っております。

 

 

なぜクレジットカードで自己破産してしまうのか


 

◇クレジットカードの利点

クレジットカードの利点といえば、その使いやすさ・手軽さにあると思います。手持ちの現金がなくても買い物ができる、まとまったお金がなくても高額な物を買うことができる、買い物が好きな人にとって、これほど嬉しいことはありませんね。

 

◇そこに落とし穴が・・・

クレジットカードの使いやすさ・手軽さ、それこそがカード地獄に陥ってしまう原因です。

現金で支払うと、お金をいくら使ったという実感が湧くのですが、クレジットカードでの買い物では、買い物をしたその時点で財布の中身は変わりません。ですので、自分がいくら使ったのかわからなくなってしまうのです。

 

最近では明細書が郵送で送られて来ず、インターネットで確認しなければならない業者も増えてきています。何枚もカードを持っていると、月々いくら引き落としがあるのか把握できなくなることもあるようです。

その結果、借金ばかりが膨れ上がり、支払いが滞り、自己破産、ということになってしまいます。

 

◇自己破産しないために

クレジットカードを使用した買い物は貸金業者へ借金をしている、ということを意識して使用するようにしましょう。

また、利息の金額などもきちんと把握して、収入の範囲内で使っていくことをお勧めします。

 

 

クレジットカードを何枚も持っていて、カードの支払いのために別の業者から借金をしている、借金が膨れ上がっている、というような方は、お気軽に弁護士や司法書士にご相談ください。

2014.09.19

カテゴリ:

カテゴリ

月別

最後まで同じ担当者が親身に対応いたします。お一人で悩まず、まずはご相談ください。

ページの先頭へ